「もっと知りたい! 真田丸」 (TJMOOK ふくろうBOOKS 宝島社)」で、6ページほどのミニコーナーですが、真田十勇士について書きました。
ここで出てくる雪村も十勇士も架空の人物ですが、「真田十勇士」という名称が世に登場するのは大正2(1913)年。現代の方によっぽど近いヒーロー・キャラクターなわけです。ただ、その想像力の根っこは、夏の陣直後には歌われていたとされていますが、ともかく早い時期には流行っていたらしい「花のようなる秀頼様を、鬼のようなる真田が連れて、退きも退きたり加護島へ」の歌にあります。いわゆる「薩摩落ち」の伝説、秀頼も幸村も大坂の陣を生き延びた説もここから来ますが、それよりもこの歌は、当時の庶民がどれだけ秀頼に同情、または愛していたかの証拠になる歌だと見る方が面白いと思います。古来、時の政権を嫌って見るのがどうも日本の伝統のように思います。
「もっと知りたい! 真田丸」 (TJMOOK ふくろうBOOKS 宝島社)で「真田十勇士の謎」のコーナーを執筆しました。
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